映画 ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜 レビュー(感想)【これから見る人向け・ネタバレ無し】

colonel2011-03-08

昨日の昼、空き時間が出来たので、
近所の映画館で、ドラえもんの映画を観てきました。
「新・のび太と鉄人兵団」です。


http://doraeiga.com/2011/


この映画は、タイトルの通り、
25年前の映画「のび太と鉄人兵団」のリメイク作品です。
この映画、何を隠そう、
僕が生まれて初めて映画館に観に行った映画なのです。
当時まだ4歳ですね。
その後も、テレビで放映されたものをVHSに録画し、
何十回と繰り返し観ていました。
セリフや映像、全部覚えています。
そのぐらい、僕にとっては非常に思い入れのある、特別な作品なのです。


そこで、せっかくですので、
今回のドラえもん映画「新・のび太と鉄人兵団」を鑑賞したレビューを書きたいと思います。


とは言いましても、まだ劇場公開から3日しか経っていない作品ですので、
これから観に行こうかと考えている方もいらっしゃるかと思います。
ですので、まず最初に、これから観に行こうという方向けの、
ネタバレの極力無いレビューから書いていこうと思います。


あ、ただし、25年前の旧作についてはネタバレしますので、ご了承ください。
というか、基本的には旧作との比較をしながらレビューを進めていく形になります。
僕みたいにセリフを全暗記している人ならともかく、
今回の映画を観に行く前に、旧作を観直しておくのは良い機会になると思いますよ。

対象年齢

もともと、それなりにストーリーの深い作品ではありますが、
今回の新作では、旧作よりも「行間」「心情」などを読む力がさらに問われた気がしました。
詳細はネタバレ有りの方のレビューで書こうと思いますが、
キャラクターが増え、その分のエピソードや心情変化などが加わっています。
さらに、セリフなどで具体的な説明の無い、意味深な描写もかなり挿入されており、
全体的に、対象年齢は旧作よりも高くなったと考えて良いと思います。
もちろん、ドラえもんなので幼稚園生からでも鑑賞は可能な作品になっていますが、
ちゃんと内容を理解するには、小学校高学年〜中学生ぐらいの理解力は必要とされそうです。

エピソードの追加と削除

前述の通り、新キャラクター登場の関係もあり、
旧作には無かったエピソードや描写が一部加わっています。
しかし、ドラえもんの映画は昔からだいたい100分程度の上映時間と相場が決まっているので、
その分、旧作よりも駆け足になっている場面や、削除された場面もあります。
これを「現代風アレンジ」と捉えるか、「原作レイプ」と捉えるかは、皆様次第かなと思います。
個人的には、原作の雰囲気を壊すことなく、現代風アレンジに成功したのではないかと思います。

新キャラクター「ピッポ

さて、その新キャラクターの「ピッポ」について、です。
これはもうすでに映画のサイトや番宣・CMなどでも告知されていることなので書いてしまいますが、
正体は、ザンダクロスの頭脳です。
正直、自分も鑑賞するまでは、
「なんでわざわざ頭脳をキャラクター化する必要があるのか??」
と、疑問で仕方ありませんでしたし、
このキャラクターの存在を知ったときは、原作レイプ的改悪を覚悟したものでした。
ネタバレの無い範囲で申し上げておきますと、このキャラクターの登場によって、
原作漫画とかなり違ってくる場面が結構出てきます。
ですので、原作が至上であるという方にとっては、このキャラクターは邪魔者かもしれません。
ですが、これは個人的な意見ですが、僕はこのキャラクターのおかげで、
鉄人兵団という作品の新しい見方というか解釈を発見することが出来て、感謝しています。
これは、リルルというキャラクターの深い部分やメカトピアの文化を知る上でも役に立つことなのですが、詳細はネタバレ有りの方のレビューにて。

キャスト陣

ドラえもんのキャスト陣が入れ替わってから、早いもので6年が経ちました。
相変わらず、のぶ代ドラでないドラには違和感を感じるのは仕方のないことです。
ですが、今回の映画に関して言えば、キャストの違いはそこまで気になりませんでした。
まあ、6年経って、自分がようやくわさびドラに慣れてきただけかもしれませんが。
あと、これもすでに公式サイトに載っている情報なので書いてしまいますが、
リルルの声は、みゆきち沢城みゆき)です。
正直、声優好きならば、このみゆきちの演技を聴きに行くだけでも、この映画を観に行く価値があると思います。

作画・CG等

作画については、これも6年前のリニューアル時に一新された通りでして、
以前の作品よりも、より原作絵に近い作画になっているような気がします。
相変わらず、のび太の部屋の原作準拠家具配置には慣れませんwww
あと、さすがにCGが凄かったです。背景作画も鮮やかでした。
セル画の旧作では描ききれなかった、圧倒的な鉄人兵団やダイナミックなザンダクロスの描写などなどですね。
鉄人兵団の基地のデザインなんかも、ものすごく未来的になっていてびっくりしました。
25年という時の流れと技術の進歩を感じるところでした。
あと、正直、リルルがすごくかわいいです。写真参照です。


・・・と、ネタバレ無しで書けるのはこんなところかなと思います。
これを読んで、気になった方はぜひ劇場に足を運んでみてください。
(※ ただし、このレビューはあくまで僕の個人的な感想なので、「つまんねーじゃねえかよ、チケット代返せよ!」というクレームには応じられません><)


次回の記事では、ネタバレ全開のレビューを書きます!
僕や、同じ客席内にいた大人達が、皆揃って涙した理由、全て語ります。