アニメ版AIR 第9話 「つき -moon-」

colonel2005-03-07

またしても遅くなってしまいましたが、AIRレビューです。


SUMMER編が、佳境を迎えました。
終始、神奈の哀しさがにじみ出ている、哀しく辛い回でした。
ていうか・・・・・・


神奈あああああああああ(泣)


瀕死の母の前で、必死にお手玉を披露しようとする神奈。
四面楚歌の状況の中、幸せな生活を想像する3人。
そして、柳也と裏葉を残し、独り空へと飛び立ってゆく神奈。
射抜かれ、呪われ、夢を見続ける神奈。


あらゆる描写が、本当に素晴らしいです。非の打ち所がありません。
京都アニメーションスタッフは、このゲーム原作のことをすごく理解していますね。
そして、AIRという作品への愛情が強く感じられます。
原作への理解と愛情なくして、このアニメのクオリティは絶対ありえません。
ただ絵が綺麗なだけではなく、全てが芸術作品として超一級なのです。


今回の放映回は、この物語の根幹を形成する非常に重要な回だったわけですが、
短い放映時間の中で、過不足無く、あらゆる要素が見事に表現されていました。


満月の夜空で、尽き果て、涙し、消えてゆく神奈。
本当に切なく哀しい場面でした。
原作では、ここまで感動しなかった気もします。
テキストのアニメの差、という話をよく書いている僕ですが、
今回もまた、その差を身をもって知ることとなりました。


そして、生き残った柳也と裏葉の、その後の生活。


最後の方の場面、感動したなあ・・・。
柳也と裏葉の人物像が、本当によく表れている場面。
すすき原の中で歩き出す二人。
そして場面は暗転し・・・・・・

ここはどこ? なぜぼくは、こんなところにいるんだろう。


ついに


AIR編キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!


ネタバレになるので、ここに詳しくは書きませんが、
AIR編を象徴する、非常に重要なキャラクターの影が映し出され、
ついにAIR編に突入したのか、という感激だけで泣きそうになりました(笑)


そして、観鈴登場。

よーい、どん!


スタートしてしまいました。
あえて言おう。ここからが「AIR」の本編です。
もちろんそれは、これまでの場面がどうでもいいという意味では決してありません。
まあ、見てもらえればわかると思います、残り3話の凄まじさを・・・。


また、今回の最後の止め絵が・・・ほんとスタッフは原作のことをよくわかっているなあ・・・。
文句の付け所が無いっすよ・・・。


怒涛のAIR編。勇気をふりしぼって、残り3回の放映、見ていきたいと思います。