東海道線・113系・茅原実里

ここ最近は、わりとランキングに上がってくるようなメジャーどころの動画の無難な紹介が多かったのですが、昨晩、僕の心のど真ん中を打ち抜いてくれた動画がありましたので、ご紹介します。
ランキングに上がってきたから見たという類の動画ではないので、好みは分かれると思います。



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「横コツ」っていうのは、横浜支社を意味する「横」と、国府津を意味する「コツ」から構成される言葉。
つまり、横浜支社が管理する、国府津車両センター所属の車両、ということ。
113系っていうのは、この動画の主役なのだけれど、見てもらえれば皆さんもきっとどこかで一度は見たことがあるはず。


オレンジと緑の「湘南カラー」の113系は、東海道本線を代表する電車・・・でした。
この113系は、2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正で定期営業運転を終了してしまいます。
東海道線を走っていた113系は現在、一部の車両は横須賀色(クリーム色と青色)に車体塗装を変更した上で、房総各線(内房線外房線東金線など)を走っています。
しかし、湘南カラーの113系東海道線で見ることは、もう出来ません。
これは、僕にとっては本当に残念なことでした。今でも残念で仕方ありません。
懐古厨だと言われてしまうかもしれませんが、あの113系の味のある乗り心地の良い車体が本当に好きでした。
中学・高校、そして大学。毎日113系に僕はお世話になりました。
僕の人生を語る上で欠かせない、僕を鉄の道へと引きずり込んだ張本人とも言えるのが、この113系なのです。


で、そんな東海道線113系への想いがいっぱい詰まったのが、上で紹介した動画です。
よく見ると、まだ1階建てのグリーン車を併結していた頃の動画なども含まれてますね。素晴らしいです。
あとは、あれだなあ、この動画を再生した瞬間に耳に入ってきた音楽に瞬殺されましたよ、もう最初の1〜2秒の段階でね。何このイントロドン。
これ誰の何て曲でどこで使われた曲?って話に突入すると、きっと僕は帰ってこれなくなってしまうので先に結論を書きますが、「茅原実里」さん(=みのりん)の「詩人の旅」という歌です。
厳密には、冒頭の29秒は「Contact」という歌で、そこからシームレスに「詩人の旅」へとつながっています(実際に収録アルバムCD「Contact」のTrack 1〜2を連続再生するとこういう感じになるのです)。
※「Contact」「詩人の旅」の収録されたアルバムです↓


動画内のコメントに、「みのりん113系は一緒にしてほしくないなあ」っていう趣旨のコメントがあったりしましたが、僕個人的にはその真逆です。この組み合わせに完全にやられました。
113系の勇士と、「詩人の旅」の哀愁と疾走感。大変良いマッチングだと思います。見ていて何と心地よい動画であろうか。
もうね、動画を見ながらウルトラオレンジを手元で折って振り回したくなりましたよ(笑)


なお、みのりんの歌の中には「Voyager Train」という歌もあり、こっちの方がタイトル的にも電車の映像には合いそうにも思えるかもしれませんが、いろんな観点(←相当マニアックな観点)から見て、僕はこの「詩人の旅」でベストチョイスだと思っています。
さて、どのようにマニアックな視点かと言いますと、まず一点目は、前述の通りこの動画内には2つの歌がシームレスにつながって使われていますが、これが非常に良いということです。
「Contact」の、いわばタメの部分でサボ(側面方向幕)転換の静かな演出を見せ、「詩人の旅」で一気に爆発したテンションで113系の躍動が始まる、という流れが、とても良いと思うのです。
なお、「Voyager Train」もアルバムのTrack 2でして、Track 1には「透明パークにて」という歌が収録されているのですが、「Contact」と「詩人の旅」ほどシームレスにはつながっていないのです。
※ 「透明パークにて」「Voyager Train」の収録されたアルバムです↓

もう一点目は、これはもう本当にマニアックな視点になるのですが、「Voyager Train」は僕の中では113系ではなく「リゾートみのり」のテーマソングになってしまっているという点です。
これは、昨年開催されたm.s.s.(茅原実里のファンクラブ)第一回ファンクラブイベントにて披露された企画に、みのりんが「リゾートみのり」に乗りに行くというものがあったのですが、その企画の中で、みのりんが「リゾートみのり」に乗りながらおもちゃのマイク片手に「Voyager Train」を歌うというシーンがあったんです。
その映像を見て以来、僕の中では、「Voyager Train」=「リゾートみのり」という公式が出来上がってしまった、というわけです。
で、そのファンクラブイベントに参加した後、一人でリゾートみのりに乗りに行って、「リゾートみのりの中でVoyager Trainを聞いている証拠写真」というのを撮影してきたのですが(←アホ)、ちょっといまHDDの中を探しても見当たらないので、これは見つかったときにUPします。
というわけなので、僕個人的な観点としては、113系に「Voyager Train」は違和感になってしまうというわけです(笑)。


以上、この動画と「Contact」「詩人の旅」の親和性について、マニアックに語らせていただきました。


もう、この動画ひとつから、さらには211系の話、E217系の話、E231系の話、E233系の話、茅原実里の話、詩人の旅の話、Voyager Trainの話・・・と、僕の中では無限の世界へと派生をしていってしまうのですよ。
そのぐらい僕にとっては、ある意味、神のような動画に巡り合えたと思っています。


113系が去った後の東海道線を走っているのは、主に211系・E217系E231系E233系です。
とりあえず、所感を述べますと、

  • 211系:全車ロングシート車という編成が多く、長時間の乗車には苦痛が伴う、また席数が少ない。
  • E217系:全体的に車内が狭い、椅子が硬く長時間乗っていると痛い、そもそも車両性能が全体的によろしくない。
  • E231系:これも椅子が硬く長時間乗っていると痛い。あと、山手線をはじめ首都圏全般でよく見るタイプの車両なので味気ない。
  • E233系E231系に比べると椅子は多少やわらかい。が、これも中央線や京浜東北線、果ては相鉄などでも見るタイプの車両なので味気ない。あと東海道線E233系は、E233系なのにドア上部が液晶ディスプレイじゃないのがつまらない。

などなど、どうも不満点ばっかり出てきてしまうんですよねえ。
あ、一応良い点も上げておきますと、211系以外の編成(=4ドア編成)では、あらかじめセミクロスシート車(ボックスシート車)の位置が決まっています(1・2・9・10・14・15号車)。
なので、4ドア編成なら狙ってセミクロスシート車に乗ることが出来るという利点はあると思います。
もっとも、113系の頃は全車セミクロスシート車(それも、3ドアなのでドア間に2個ボックスが入る仕様)が大半だったので、やっぱり113系が良かったなあ・・・という感想に落ち着いてしまう感はあります。


強いてあげるならグリーン車の質でしょうかね。グリーン車については、E231系E233系グリーン車は非常に綺麗で使い勝手が良いです。
ぶっちゃけ、113系のときの、それも1階建てのグリーン車は、「えっ、これでグリーン?」っていう感じだったので(笑)
グリーン料金の改定により、休日なら550円からグリーン車に乗車できるようになったことと合わせると、これは嬉しい点かなと思います。
僕も若くないので、あと僕はモバイルSuicaユーザーでグリーン料金はビューサンクスポイントが3倍つくんで、最近は長時間乗るときはグリーン車よく使います。
そんな僕も今は主に相鉄線を使う人間なので、東海道線からはちょっとだけ縁遠くなっています。


いやいや、ひとつの動画をもとに、ずいぶん語ってしまいましたね。
とりあえず、また時間のあるときに、房総に113系に会いに行こうかな。
一昨年行ったんですよ、一回。
うん、18きっぷの時期にでも、また行こう。

113系セミクロスシート車に思いを馳せつつ、この記事を閉じます。