一週間ネットに浸かってみるテストとその結果

※ 以下は僕の個人的な見解です。

ここ1週間ぐらい、ちょっと試験的に、普段よりもパソコンの前に座っている時間を長くとり、2chや各種ブログ、mixi日記などの多数の匿名性ある言葉に触れてきました。
mixi日記は一応記名制だけど実質匿名みたいなものだよね)


で、つくづく感じたことはひとつ、「疲れた」ということです。


例えば、わかりやすい例で言うと、「(笑)」や「^^」という表現ひとつを取っても、その裏にある「上から目線」(対象とするものに対して、くだらないとか程度が低いといった姿勢でいること)を容易に想像出来てしまい、その文章を読んでいるのが大変苦痛になってしまうことがあります(この用法は「スイーツ(笑)」に代表されるが、現在では至る所でこの用法が用いられています。詳細はスイーツ(笑)とは - はてなキーワード/(笑)とは (カッコワライとは) [単語記事] - ニコニコ大百科)。
※ これは明らかにネット社会に深く突っ込んでしまっている人間の読み方であり一般的ではないので、皆さんは安心していつも通り(笑)を使っていただきたいし、僕もみなさんが書いた(笑)は通常の(笑)として受け止めます。ここで話題にしているのは、主に匿名性のあるネット上の書き込みに対しての(笑)の用法。


あと、思ったことをいくつか列挙してみます。

  • 根拠もなく、自分の決めつけや主観だけが正しい真実であるとして話を進めたがる人が多すぎる(ここについては自分も少し反省すべき点ではあります)。
  • 例えば、特に昨今の政治の話で言うと、無条件に民主党アジア諸国=悪と決め付けてかかって侮蔑している論調が非常に目立つ(しかし、やはりこれらにも根拠がない主観によるだけのものが大半である)。
  • 対象を批判することしかせず、建設的な意見を全く述べようとしない。
  • 上記とかぶるが、とにかく上から目線の書き込みが非常に多い。中には、自分のことをタナに上げて対象を侮蔑している書き込みもあり(例えば、明らかに自分もオタクをやっている人間が「オタク(笑)とかやってて恥ずかしいと思わないカスは死ね^^日本オワタ」みたいな論調を展開する例。なお、これはオタクの是非とは全く別の話)、こうした書き込みは読んでいてかなしくなる。
  • とにかく言葉遣いが悪い(初対面の相手にもかかわらず、です・ます口調であることは少ない)。また、見るだけで不快になるような言葉が何の躊躇もなく多用されている(は?・死ね・ボケ・ハゲ・カス・キチガイ・情弱(侮蔑の意味合で使われる)・売国奴、などなど・・・)


とりあえず例を挙げだすときりがないのですが、「ネット上にある情報が全て」「ネットの情報さえあればテレビも新聞も雑誌も不要」という姿勢でネットの情報だけで生きていくことを至上の喜びとする人がいますが、これは僕には無理です。
自分自身を強く持ち、うまく適度にネットと付き合っていくことが出来れば、確かにテレビや新聞では得られないような情報や考え方を得るチャンスがネットにはあるとは思います。
しかし、これまで述べてきたように、今やネット上の情報(書き込み)には上記のようなものが存在しています。
これは僕が理系の人間であることとも関係していると思いますが、とにかく、論理的に筋の通らない議論や、定量的な分析も無しに主観だけで進められていく議論は、僕は苦手ですし、不快に感じることすらあります。


自我を強く持ち、冷静に対処する力があれば、ネットの情報というのは考える上での良い材料になり得ると思います。
ああ、世の中にはこんなにも色々な考えの人がいるのだなあ、と、人間の多様性というものに感心します。
ただ、あくまで自分は自分。ネットの論調や言葉遣いだけが世の中の真実ではないということを常に念頭に置く必要があると思いますし、また自分がネット上に発信をする側になるときは、より一層そのことを意識すべきであろうと考えます。


長くなりましたが、この一週間、試験的にネットにどっぷり浸かってみた感想を述べさせていただきました。
もう、当分はネットの情報(特に2ch・知らない人のブログなど)に長時間浸かることはしたくないです、なんだか自分が歪んでしまいそうになり疲れました。