大学入試センター試験2日目・数学I・A&II・B雑感

colonel2005-01-16

さて、センター試験、今日で無事終了ですね。
受験者の皆様、本当におつかれさまでした。
今日で全て終わった人も、これから二次試験や私大の入試がある人も、
とりあえず今日は、ゆっくり休んでください。
あ、二次試験のある人は、自己採点をお忘れなく!


というわけで、今日は「国語」「数学」「公民」の試験がありました。
まあ、例によって僕の場合、「国語」は今となってはもう日本語とは思えませんし、
「公民」に至っては、全くノータッチだったので、
今日の科目でまともに問題を見ることができるのは「数学」だけです(笑)
で、例によって、結局ちゃんと自分の手での計算はしていないんですが、
解き方とか、道筋なんかは一応自分で考えてみたんで、それをふまえつつ。


ちなみに、僕自身は、まあ浪人しているんで2回受けているんですが、
現役のときは、I・Aでは「数列」、II・Bでは「ベクトル」「複素数」を選択しました。
まあ、これは普通ですよね。大半の人がこうすると思います。


で、浪人のときは、I・Aは「コンピュータ」、II・Bは「確率」「コンピュータ」を選択しましたw
この選択をした人は、日本に一体何パーセントいるんだろう・・・。
当時受講していたZ会のセンター向け通信添削の人数を見てみると、
確か、コンピュータを選択している人は2〜3%だったような気がするんで、
I・A&II・Bともにコンピュータで、さらにII・Bのもうひとつが「確率」となると、
僕のような選択をした人は、1%にも満たないような気がしますね・・・。
まあ、こんな超マニアック選択問題を解いたわけですが、
結果として200点取れたし、文句は言わせません(笑)


昨日の記事の物理もそうですが、問題や解答は、河合塾をはじめ、各所に掲載されています。

2次関数の問題は相変わらず。平方完成なり微分なりを使って頂点座標でも求めてやれば良さげ。


確率の問題は、「サイコロ」という題材自体はお馴染みなんですが、
2次関数の共有点の問題と融合してあって、イメージが沸きづらい問題だったかも。


整式の問題とか、必要十分条件みたいな問題も、普段通りっぽい。


平面図形の問題も、いつも通り余弦定理とかで辺の長さ出したりする感じかな?


数列は、(1)(2)共に、\sumの問題が面倒な印象。
公式あてはめれば計算できるという類でもないようなので、根気が必要かも。


平面幾何は、僕は受験生時代ノータッチだったので、ここもノータッチで(笑)


コンピュータは、生意気にもFOR文の3重ループなんぞ出題しておりますね。
久々にBASICの文を見ると、どうしてもGOTO文に違和感を覚えてしまいますが、
この問題のGOTO文を見てみると、要は、IF文の条件分岐や、
FOR文から抜け出す役割(BREAK文と同じ)を果たしているだけですね。
まあ、根気よくプログラムの動作順序を追っていけば、できそう。

三角関数。なんか計算が面倒そう。
だけど、半角の公式とか使って誘導通りに計算すれば良さげ。


指数関数。大小関係を聞いている問題ですな。
指数関数の基本をちゃんと理解していないと難しい?


微積。なんか、頂点とか交点とかの座標出したりする問題が多くて、数学I・Aみたいな感じ。
ただ、グラフの位置関係を図から選ぶ問題は、これは面白いっすね。
僕らの時には無かったタイプですわ。
昨日と同じく、河合塾の問題分析*1を見てみると、

グラフの位置関係を選択肢から選ばせる問題は、現行課程としては初めての出題である。

だったそうです。


そういえば、僕が受けた前年のセンターでは、
必要条件・十分条件問題が初めて出題されたんだったような気がします・・・。
河合塾の1999年センター試験問題分析を読みますと、

第2問[1]では、現行課程として初めて、必要条件・十分条件が出題された。

とありました。僕の記憶に間違いはなかったようです(笑)
で、僕がその後受けた模試には必ず必要条件・十分条件の問題が入ってましたし、
センターの本試験でも、その後は必要条件・十分条件の問題が出され続けているので、
今回のように図を選ばせる問題は、とりあえず今年の模試では出題されていくでしょうし、
もしかすると、来年以降のセンター本試験にもまた出続けるかもしれませんね。
まあ、もっとも、積分で面積を出す以上、グラフの位置関係の把握は必須なので、
あえて問題で問われるまでもなく、これは把握しておくべきだとは思いますが・・・。


ベクトル。問題文中に図が親切にも与えられているんで、何とかなりそうな印象。


複素数偏角(arg)から話を発展させていく複素数平面図形問題。
実は、僕が家庭教師で教えてる高校3年生に、センター直前の授業をしに家に行ったとき、
ちょうど、この複素数偏角に関する話を重点的にしたばっかりだったところなんで、
我ながら着目点が良かったなあと思いつつ、
一方で、できていていくれないと哀しいなあ、とも思ったり(笑)
ところで、これ、センター試験最後の複素数ですね。
高校の学習指導要領改定の影響で、来年からはセンター試験から複素数が姿を消します・・・。
複素数を高校で習わなくなるっていうのは、うーん、どうなんでしょう・・・。
大学に進んでから、数学はもちろん、物理の振動・波動系でも困りそうな気がします。
実際僕も、交流電流を計算するときなんかは、今や複素数が欠かせませんし・・・。
まあ、小学校の\pi = 3の事例もそうですが、ゆとり教育、不安だらけです。


確率。例によってサイコロ題材。問題文がちょっと長くて、ルール把握に時間かかるかもだけど、
落ち着いて根気よく計算あるのみ。


コンピュータ。これは難しそうですね。というか、時間かかりそう。
銀行の預金残高を計算するシステム開発に関する問題なんだけど、
こんなに実務的な問題がセンター試験に出されるのは初めて見ましたわ。
基本情報技術者試験の午後試験みたい。今回の試験では一番の地雷だったかも?



・・・てなわけで、だらだらと書いてしまいました。
まあ、「数学は日常生活では役に立たない」とか言いますけど、
僕自身、日常生活で数学的な考え方が役に立ってるなあと思うこと、最近よくあります。
というよりも、数学からある程度距離を置いた今だからこそ、
そういった、数学の良さ・有用性に気付き始めているのかもしれないですね。


「数学は人生だ」というのは、僕の中学・高校時代の数学の先生*2の言葉ですが、
なるほど、人生の中で数学が役立つ場面は、これからも山ほどありそうです。

*1:ココログ版は、現在アクセス多数でサーバーに負荷がかかっているせいか、何故か各記事やトラックバックへの固定リンクが機能停止していて、こうやって河合塾の記事を参考にさせてもらっている以上、昨日の物理のときと同様にトラックバックを送信したかったんですが、今日の段階ではできませんでした。

*2:某K先生。山形出身。自称・天才スキーヤー