JR福知山線脱線事故

死亡56人・負傷440人、まだ車内に多数の乗客
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050425-00000011-yom-soci


 25日午前9時18分ごろ、兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口―尼崎駅間で、宝塚発同志社前行き快速電車(7両)の前5両が脱線し、1、2両目は線路脇のマンションに激突、大破した。


 電車には乗客約580人が乗っており、尼崎東署によると、同日夜までに乗客計56人の死亡を確認、負傷者は440人に上っている。


 1、2両目には、多数の乗客が閉じ込められ、夜になっても1両目の救助活動が続いている。


 死者数は、1991年5月、滋賀県で起こった信楽高原鉄道での事故の42人を上回り、平成に入って最悪の鉄道事故となった。


 県警によると、男性30人、女性26人の死亡が確認された。事故現場には、応急処置をするテントも設営され、ガラスの破片が刺さったり、服を血で真っ赤に染めたりした乗客らが担架で次々と運びこまれ、計33病院に搬送された。


 電車は非常ブレーキをかけた後に脱線。1、2両目が線路東側にあるマンション「エフュージョン尼崎」(9階建て、47室)北側の立体駐車場をなぎ倒したうえ、マンション1階に激突し、折れ曲がった。


 尼崎東署によると、午後6時30分現在、レスキュー隊員が2両目の乗客を運び出し、さらに1両目の車内で4人の生存を確認。しかし助け出す経路が確保できず、スポイトで水を与えているという。「1両目には少なくとも6、7人いる」との情報もあり、高見隆二郎運転士(23)も車両内に閉じこめられているとみられる。


 県警や同社によると、快速電車は現場手前の伊丹駅で約8メートルオーバーランし、バックして停車。約1分30秒遅れで運行していた。


 現場は右カーブで、制限速度は時速70キロ。県警の聴取に対し、快速電車の松下正俊車掌(42)は「いつもより速度が出ている感じがした」と証言している。


 高見運転士は、運転歴11か月。


 JR西日本垣内剛社長は午前11時15分から、大阪市北区の本社で記者会見。「被害に遭われたお客さんのことを考えると、鉄道事業者として申し訳ない」と陳謝した。


(読売新聞) - 4月26日0時13分更新

今朝起きたら、真っ先に飛び込んできたのがこのニュース映像だったわけでして、
映像の電車の車体の系統を見た瞬間に、
「あー、JR西日本がやったのか」と判定できてしまう自分がいたりしたわけですが、
そのときは、まだ死者2人という発表でした。


正直、その映像の惨状を目の当たりにして、2人では済まないのかなあ・・・と思ってはいたんですが、
まさか、あの信楽高原鉄道の正面衝突事故を超える大惨事になろうとは思いませんでしたね・・・。


脱線事故と聞くと、日比谷線中目黒駅脱線事故を思い出してしまうわけで、
あのときも、その映像にショックを受けたのを覚えてますが、
今日のは、あらゆる意味で日比谷線事故を凌駕しましたね・・・。


どうやら、オーバーランによる遅れを取り戻すための復帰運転に、
今回の事故の一因がありそうな感じみたいですね。



ダイヤが遅れてるときの復帰運転って、実は今までは結構好きだったんです。
遅れている時計が、軽快な時速120km/h運転で取り戻されていく感覚、
なんとも言えず気持ちいいと思ってきたんですが、
今回のようなことが起きてしまい、復帰運転に対する恐怖心が一気に生まれてしまいました。
ダイヤが遅れるのは実に困ることだけど、遅れてしまったものは仕方が無い。
無理に飛ばしてまで遅れを取り戻さなくてもいい・・・。
そう思うようになってしまいました。


現在、西日本方面では、JR西日本東海道山陽本線の新快速で130km/h運転をしていますが、
東日本方面では、JR東日本湘南新宿ライン京浜急行快速特急の120km/h運転が最速です。
しかし、今年の7月、JR東日本ダイヤ改正により、常磐線の特別快速で130km/h運転が開始され、
さらには、8月24日に開業するつくばエクスプレスも、130km/h運転を行います。



電車が速くなること自体は大変ありがたいことなんですが、
安全対策、もう一度しっかり見直して欲しいと思います。